スポーツブランド界の巨人、ナイキの”You Can’t Stop Us”キャンペーンの第3弾映像はもうご覧になったことでしょう。7月30日の公開以来、58M以上の再生回数を誇るこのショートフィルムは、様々なスポーツや多様なバックグラウンドを持つ53人のアスリートたちが共有する共通点を完璧に編集しています。パンデミックの影響でスポーツが中断されていた時期に、社会的不公平や制度的人種差別と闘う世界的な抗議活動が行われていたことから、包括性と忍耐というキャンペーンと動画のメッセージが輝きを放ち、世界的な注目を集めました。”You Can’t Stop Us”というフレーズの背後にある価値を理解するために、私達は7月30日から8月30日までの期間、ナイキのデータ分析を行い、このフレーズがブランドにとってどのくらいの価値を生み出したのかを確認することにしました。
MIV®の合計$8.95Mはわずか1,067回の露出によって生み出された
ナイキのデータ分析を見てみると、”You Can’t Stop Us”というフレーズは、オンラインとソーシャルの両方で1回の露出あたり平均8.4Kドル近くのMIV®を獲得しています。わずか1,067回の露出で合計895万ドルという驚異的なMIV®を獲得したことから、このデータは、ナイキがこの目的のあるキャンペーンのために受けた質の高い露出の数を実証しています。注目すべき露出には、MIV®で26,000ドルを生み出したHighsnobietyのInstagramや、MIV®で25,000ドルを生み出したGQ AustraliaのFacebook投稿などがあります。
Cristiano Ronaldoのソーシャルメディアによる投稿がMIV®で$1.4Mを生み出し、トップになる
動画の中で紹介されたエリートアスリートの一人であるCristiano Ronaldoの投稿は140万ドルのMIV®を生み出し、彼のインスタグラムの投稿はソーシャルでのトップ投稿となり、このキャンペーンのトップセレブリティの称号を獲得しました。ナイキのデータ分析は、セレブリティ・インフルエンサーの背後にある力を改めて示しており、ブランドのメッセージを増幅させる上で、彼らがいかに信じられないほど価値のある存在であり得るかを示しています。
ELLE USによるオンラインでの投稿がMIV®で$38.2k生み出し、トップになる
ELLE USによるプロテニスプレーヤー大坂なおみ選手のインタビューは、MIV®で38.2Kドルを生み出しました。もう一人のエリートアスリートとして取り上げられたこのインタビューでは、大坂なおみ選手がナイキとLaureus Sport for Goodと共同で行っている新しいプロジェクトについて語っています。このプロジェクトは、コートに多様性を加え、若い女の子のスポーツ参加を奨励することを目的としており、”You Can’t Stop Us”キャンペーンの包括性という全体的なメッセージと完璧に一致しています。
USA TodayがMIV®で$69.8K生み出し、トップメディアになる
MIV®で生み出した$69.8Kで、USA Todayがトップのメディアになりました。このメディアアウトレットは、この期間中にナイキに言及した記事を3回掲載しました。その中で重要なのは、USWNTのサッカースター、Megan Rapinoeが、人種、ジェンダー、平等の問題を探求するナイキの広告のナレーションを担当したことです。
4,000本のクリッピングをリサーチ及びレビューしたナイキとその代理店であるWieden+Kennedyは、困難な時代に、本当に感動的でエモーショナルなキャンペーンで世界に感動を与えるという偉業を成し遂げました。この期間のナイキのデータ分析を見てみると、”You Can’t Stop Us”というフレーズがブランドにとって信じられないほどの価値を生み出しており、”You Can’t Stop Us”というフレーズが記憶に残るインパクトを残し、ナイキのスローガンである”Just Do It”と非常によく似た感情的なつながりを世界中のオーディエンスにもたらしても不思議ではないことがわかります。
キャンペーンがどのようにブランドに価値をもたらしているのか、また当社のメディアインテリジェンス機能について詳しく知りたい方は、ブランドインテリジェンスソフトウェアをご覧ください。
※本記事は、Julie Tsaiにより執筆されLaunchmetrics(本国)に掲載されたブログ記事の翻訳です。